今では日本食レストランで修業していたベトナム人スタッフが
新たに自分で日本食店を出すことは珍しくない。
だが、ただでさえ飲食業界の競争が激しいベトナム ホーチミン市では
多くの場合がオリジナリティ要素を出しすぎたり、
ターゲットを見誤りなどが影響してうまく経営を続かせることは難しいとされている。
そんな中、ベトナム人が経営する日本食レストランで
注目されているのが『DAIICHI RAMEN』。
出店したエリアによって変えた戦略など、人気の理由を探りに行った。
『DAIICHI RAMEN』は2017年11月に日本人レストランが
多く集まる日本人街に1号店を出店。
もともと日本人経営のラーメン屋で働いていたベトナム人スタッフが
起業したとあり、日本人好みのラーメンやカレーなどを
リーズナブルに食べられるとまたたく間に人気店となった。
今回は2019年7月に2号店を出店、
日本人があまり来ないエリアとされる
Binh Thanh区のローカルエリアの店舗を調査。
メニューを確認してみると1号店とほとんど同じ。
メインとなるラーメンやカレー、その他に定食メニューもある。
店の雰囲気は1号店と比べると少しローカルな雰囲気はあるものの
日本を感じさせるインテリアやラーメンならではのカウンター席、
調味料なども用意されていた。
見た目の印象とはまた違った意外とあっさりめの仕上がり。
柔らかく煮込まれたチャーシューに、しっかりめに味付けされた煮玉子、
麺は、スープとよく絡むバランスの良さを感じられる。
「ベトナム人は薄味が好き」という情報が多いこともあり、
単にもともとの味を薄くしている店も見受けられるが、
実際のところは日本人とベトナム人とでは旨味を感じるポイントが違う。
そのため、日本人には薄い味付けだと思われる味も
ベトナム人が感じる旨味の違いであり、
『DAIICHI RAMEN』ではあえてベトナム人向けに作った
仕上がりなのだと考えられる。
餃子に関してはこちらは1号店と同じく
外側はぱりっと焼かれ、にんにくがしっかり効いている
ジューシーな肉汁は食べごたえがある。
また、ベトナム人により多く知ってもらうために
Facebookを活用したSNS戦略も抜け目がない。
すでに一般的となっているラーメンだからこそ
ベトナムで認知されるにはSNSを使った戦略も経営を続けていく中で
重要な役割をになっているのだろう。
国籍によって旨いと感じるものには違いがある。
その違いを知ることこそが、ベトナムで成功する道への鍵なのかもしれない。
店舗情報
店名:DAIICHI RAMEN
住所:113 Nguyen Cong Tru street,ward 19,Binh Thanh District,Ho Chi Minh city,Vietnam
電話番号:079 272 3555
営業時間:09:00~23:30
※上記に掲載されている情報は、掲載日(2020/01/24)現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、各店舗へお問い合わせください。
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