2006年より創業の「住」に関連する各種事業を行う総合不動産企業「株式会社プロポライフグループ」のグループ企業。
ベトナム、ホーチミンにあるレタントン通りのビルにオフィスを構えるプロポライフベトナムは会社や飲食店の法人設立からライセンス取得、不動産仲介事業、設計施工、WEBサイト制作まで幅広い分野の事業を手掛け、数多くの実績を誇るベトナムホーチミン進出支援会社。
今回はそんなベトナム進出のスペシャリスト、プロポライフベトナムからベトナムに進出する際のポイントを聞き出すべくインタビューした。
インタビューに応じてくださったのはプロポライフベトナム代表取締役社長の鈴木秀章氏(写真上)と営業部の大内麻友美氏(写真下)。(以後会話形式 鈴木氏:鈴 大内氏:大)
プロポライフベトナムの会社説明をお願い致します—————
鈴:当社は弁護士・会計資格者・宅地建物取引士・設計士など多くの専門家がおり、それを活かしたビザ・ライセンスの取得サポートや不動産仲介などのホーチミン進出支援をしております。ベトナムでは法律や法律の運用の変更が多く、難しい面があるのですが、当社では最新の情報で経験豊富な専門家がアドバイスできるというところが強みです。
株式会社プロポライフグループがベトナムに進出された経緯とは—————
鈴:2011年頃に東南アジアの様々な都市を回っている中で、ベトナムに成長力を感じました。ベトナムは人口が多く、若い人がとても多い国です。ベトナムを訪れた際はリーマンショックの影響で不景気でしたが、街中は常にバイクで移動している人が大勢おり、活気がとてもありました。まだ中間層が形成されている過程でしたが、これから購買力が上がってくるのを感じ、市場として面白い国ではないかと感じました。
ビザやライセンスサポートについて(ロータスサービス)
外国資本の企業がベトナムで店を出す場合、ベトナム人出資の企業と外資企業のそれぞれはメリットとは—————
鈴:ベトナム人出資企業のメリットは安価でスタートすることが実現しやすい点です。
外資のメリットは利益を海外の本社に送れるという点と借り入れなどの資金調達がしやすいという点です。
飲食店開業者が取得する必要のあるライセンスは—————
鈴:レストランというライセンスです。その他には消防ライセンス、環境ライセンス、衛生ライセンス、酒販売ライセンスがあります。こちらのライセンスの取得は全て当社はサポート可能です。
必須ではないが取得をお勧めするライセンスは—————
鈴:『輸入・卸販売・小売販売』のライセンスはあって損はないです。
今後物販は益々拡大していくと思います。例えば焼肉屋さんであれば肉などの食材を自ら輸入し、食材の販売も行えるようすることで新しい機会が生まれるかもしれません。
ライセンス取得のためのポイントは—————
鈴:外資企業が事業ライセンスを取得する際ですが、多くの事業ライセンスでは、本社でも同じ事業を行っているか確認されます。実績を証明できる取引の契約書などで説明するように言われるケースもあります。
ライセンス取得にかかる費用や期間は—————
鈴:ライセンスの種類等によって変わってきます。進出全般にアドバイスさせて頂いており、設立申請中には、弁護士、会計資格者と開業後に行うことの準備のアドバイスのご提供も行っております。ライセンス申請は、1つ1つ取得するよりもまとめて取得する方が、トータルの取得費用を抑えることができます。取得までの期間は申請書類作成や書類取得などの準備期間を含めて3~4カ月ほどです。
プロポライフベトナムの設立支援に関する強みとは—————
鈴:実務経験が豊富なことです。ベトナムでは法律の運用に関しては各当局で決めており、各市や省によって対応が違いますので、法律だけでなく、現場がどういう法の運用なのかを見極める必要があります。加えて法の運用方法は変更が多く、数年前の知識とは全く違う場合もあります。例えば、労働許可証に関する法律は数年変わってませんが、ホーチミン市では必要書類や書類内容などが徐々に変更になっております。
写真:営業部 大内氏
不動産仲介事業について(アオザイハウジング)
ベトナムで飲食店として不動産を借りる際のアドバイスは—————
鈴:ホーチミンの場合、水道、電気など建物及び街自体のスペックが低いことも多く、工事をする際には大掛かりになることも考えられます。電気に関しても契約は、1法人1つまでなので、不足する場合には、オーナー様のご協力が必要になります。
日本とベトナムの不動産賃貸契約の違いは—————
鈴:物件によって異なる場合がありますが、日本のような礼金はありません。契約時に必要なのは保証金3ヶ月分、前家賃3ヶ月分となります。ローカルの物件を契約する際には、契約前に手付金としてまず家賃1ヶ月分程度を支払う必要があります。手付金は優先交渉権の意味合いがあり、契約時にはこちらの金額は保証金に充当することや、全額お支払い後に返金を受けることができるので、預かり金の意味合いがありますが、契約にならなかった場合には返金がありません。ローカル物件を探される際には、物件のなくなるスピードが早いため、手付金の現金をご用意されてからの方が良いと思います。
ホーチミン市内の家賃相場は—————
鈴:平均的にはレタントン通りで8000~13000ドル、ヘム(路地裏)で1500~2500ドルです。ベトナム人の富裕層をターゲットにする場合は、グエンフェ通りは所得の高いサラリーマンをターゲットにした店向けの土地となります。学生や若い人をターゲットにする場合は大学が集まっているや1区グエンチャイ通りも狙い目になるかもしれません。
設計・施工について(クロニクルリフォーム)
店舗設計施工費に関して日越の違いは—————
鈴:人件費は安いものの内装で使う部材は輸入材が多く、関税の関係で実は日本と変わらない物も多くあります。そのためベトナム国内の材料なのか輸入材なのかで大きく異なってきます。また、日本よりも施行範囲が広くなる場合もあり、しっかり施工を行うと概ね日本の6割~7割ほどの金額が目安になるかと思われます。
ベトナムの建物と日本の建物の大きな違いとは—————
鈴:まず建物のスペックが全然違います。ベトナムでは日本と同じ施工方法ができない場合が多いです。日本の場合、「置床」というボードをコンクリートの上に置き、コンクリートと床の間に隙間を作り、その上にフロアを張っていきます。その空いた隙間で配線などをしますので、きれいに仕上がり、席替えや家電の配置変更もスムーズにできるのですが、ベトナムの場合置床をしていないため、床とコンクリートが直接接しています。その場合コンクリートを掘って配線してまた埋めるという作業をします。見た目は同じように見えるのですが、席替えや家電の配置変更ができないので、始めの段階で後々の構想や使い勝手の良さなどを考慮してコンセントなどのレイアウトをしっかり決めておく必要があります。当社はできる限り露出配線をしないレイアウトを作るようにしています。
プロポライフベトナムの設計施工の特徴とは—————
鈴:しっかりしたコミュニケーションが取れることです。
日本ではできることがベトナムではできないという場合があります。ベトナムの業者が顧客の要望に対して「できます」と答えたものの結局できず、要望と違った結果になることがあります。業者としては「できるだけ要望に沿うように頑張ります」というニュアンスで答えたのです。そういった意思疎通のすれ違いを防ぐためにコミュニケーションを徹底しています。
プロポライフベトナムが設計施工を担当した焼肉店「SAMURAI」
WEBサイト制作について
プロポライフベトナムのWEBデザインの強みとは—————
鈴:比較的安くホームページ作成できることです。ベトナムではスマートフォンの普及率が高く、パソコンよりもスマートフォンで検索するケースが多いので、スマートフォンに対応したホームページがあれば便利かと思います。
今後ベトナム進出を考えておられる飲食店経営者へメッセージを—————
鈴:ベトナムで開業なさる際、受け入れられるかというのが一番大切ですが、経営の面でもベトナム独自のルールもあり大変かと思います。開業後に会社として何を行っていく必要があるのか、社内でどこまで行いどこから外部に手伝ってもらうかなどの社内体制のイメージなどもアドバイスさせて頂いております。
会社名:プロポライフベトナム
アドレス:Unit1904 19Floor CJ BUILDING, 6 Le Thanh Ton, District1,HCMC, Vietnam
電話:+84(0)28 3827 5068(日本語可)
※上記に掲載されている情報は、掲載日(2019/05/20)現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、各店舗へお問い合わせください。
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