ホーチミン市南方の7区フーミンーフン新都市は、ベトナム人富裕層とアジア人の富裕層が多く居住。整備された大通りは、盤の目となっていて、中心地の喧騒から離れた、緑豊かな住宅環境だ。そのエリアの、グエンダックカン(Ngyen Duc Canh)通りとタンフー通り(Tan Phong Ward)とを交差する好立地「RiverparkPremier」の1階に、Caminu Japanese restaurantが2019年7月オープンした。
日本の牛肉の最高峰とゆわれる「神戸ビーフ」を贅沢に使った、会席料理レストランだ。季節ごとに変わる夜のコースメニューは、どのメニューにも神戸牛を使用し、神戸牛の魅力を存分に感じられる構成となっている。
1階はカウンター7席、2階は4人掛けテーブルが6席と2人掛けテーブルが3席の全30席。床にはベトナムタイルが敷き詰められ、モダンなインテリアで落ち着いた空間は、特別な日の食事にぴったりの雰囲気だ。
今回は、同店オーナーで1891(明治24)年創業のユニフォーム総合メーカー「カクテン屋」(兵庫県西宮市)の橋本哲生社長(写真右)と、共同パートナー Nguyen Ngoc Thanh氏(以降タン氏、写真中央右)、現地立ち上げ総責任者の祐末正士氏(写真左) に話を伺った。
■どうしてベトナムで神戸牛の店を開こうと思ったのですか。
海外進出を検討はしていましたが、うちはユニフォームをやっている会社ですので、初めは海外で飲食店をやろうとは考えていませんでした。海外視察をしてる中、ベトナムには活気ある雰囲気を感じていました。「なにかできることはないか」と思案してる折り、現パートナーであるタン氏と出会ったことが、ベトナムへの進出のきっかけです。飲食店業も営むタン氏と話す中で、日本のブランド肉「神戸ビーフ」をベトナムで提供したい とゆう思いが生まれ、そこからは一気に開店に向けて話を進めていきました。開店後もそうですが、海外進出においては、なにかをやるにも、信頼出来る現地人のパートナーが非常に重要であると感じています。
■立地はどのようにして決めましたか。
初めは1区や2区タオディエンなどを見ていましたが、中心地は家賃が高い割には敷地が狭く、なかなか理想の物件には出会えませんでした。7区に視野を広げ、初めにこのエリアに訪れたとき、落ちついた雰囲気の街並みに好印象を持ちました。新築物件かつ、賃貸物件の一角にある、デベロッパー物件ということが決め手にもなり、この場所に決めました。
■オープン準備で困ったことはありますか。
店舗施行が予想より、遅れたことです。お店の設計デザインはシンガポールで活躍する日本人デザイナー「Koichiro Ikebuchi」によるもので、お店の施工はホーチミンでの施工経験豊富な日系の施工会社さんに依頼しました。実際の内装作業は、ベトナム人スタッフが行いますが、こちらがベトナム人の働き方について心得てなかったこともあり、納期が守られない、デザインと実際作られたものが違う、など戸惑いが多々ありました。現場がスケジュール通りに進まないことが多く、オープン日を後倒しにすることになり、大変な思いをしました。もちろん施行会社さんとの密なコミュニケーションが必要不可欠ではありますが、そのうえでベトナム人の働き方についての理解が必要だと感じました。オープン日は遅れたものの、納得いくデザインのものに完成させることができました。
■おすすめのお料理を教えてください。
神戸牛の炭火焼きステーキです。どのコース料理でも味わえる、Caminuの代表的なメニューです。日本より一頭買いしている神戸牛を使用し、提供する肉の部位によって焼き方、焼き時間を変えています。ぜひ召し上がっていただきたい一品です。昼のランチメニューでも提供しています。
■今後の課題について教えてください。
1番は集客です。オープンして数ヶ月で現在はベトナム人が大半ですが、近隣在住の韓国人や台湾人の方も少しずつ来店してくださっています。来てくださる外国人の中には、日本人経営と知らず来ている方も多く、「神戸ビーフ」を扱う日本人の店とゆう、アピールが必要だなと感じています。また多くの日本人駐在員の方は1区や3区に務めており、ディナーに7区まで来るには夕方の車の渋滞などもあり、なかなか集客が難しいのが現状です。口コミや広告なども含め試行錯誤しています。11月より神戸牛のランチも始めましたので、新たなメニューにも挑戦しているので、主婦層もターゲットにしていけたらと考えております。
■今後ベトナムに進出したいと思っている人にメッセージをお願いします。
ビジネスで成長をとるなら、今はアジアではベトナムが1番だなと感じています。周辺都市は日本の高級ブランド肉「神戸ビーフ 」をベトナムで味わえる【神の、Caminu Japanese restaurant】も豊富になっていますから、ベトナムは日本食料理店の発展が今後期待できる場所です。ホーチミンは周辺国へのアクセスもよく、他店舗展開をを視野に入れているような、野心のある方には、ベストな街だと思います。
【神の、~CAMINU~ Japanese restaurant】
住所:R04, Riverpark Premier, 33 Dang Duc Thuat St., , Dist. 7, HCMC
電話:098 282 0782 / 077 510 0700(日本語)
営業時間:ランチタイム11:30~14:00/ディナータイム17:00~22:00
休日:月曜日
※上記に掲載されている情報は、掲載日(2019/12/19)現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、各店舗へお問い合わせください。
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