【写真】漢の食材店 木村屋 木村勇雄氏
日本人好みの美味しい食材やお惣菜など製造し、尚且配送まで手掛ける「漢の食材店 木村屋」。
日本人の奥様方にとっては頼もしい味方であり、現在は加工場も拡大し、タイバンルンに店舗まで構える盛況ぶりだが、
卸売業という看板のとおり、多数の飲食店にも愛されている。
今回は代表の木村勇雄氏に卸売業を始められた経緯や経営について伺うことができた。
ベトナムに来られたきっかけを教えてください。
日本で父親が電気系の会社を経営しているのですが、ベトナムに進出を考えていたらしく、視察も兼ねて、とりあえず1年間ホーチミンに語学留学することになりました。その後、会社をベトナムにて立ち上げることができ、そこからずっとベトナムに住んでいます。
食材はどのように調達しているのですか。
仕入れ先の開拓などの仕入れ関係は全て一人で行っています。
朝5時にベトナムの市場に行き、自分の目で見ていいものと思ったものを仕入れるようにしています。食材によって市場も人も変えています。
今では市場の人と信頼関係を築けたので、いい食材が入れば連絡してくれるようになり、とても助かっています。
もし大量に仕入れる必要があれば、大元の市場があるのでそこで食材を調達するようにしています。
木村屋様の特徴を教えてください。
当社は、こだわりを持ったあらゆる食材や加工品を主に取り扱っております。
刺身用、焼き物用の鮮魚類、串打ちやスライス済の肉類や、お惣菜など真空にしてから冷凍している食材を取り扱っております。
作ったものを美味しく使って欲しいという想いがあり、包装にも気を使っています。例えばスライス肉は一枚一枚フィルムを挟み梱包したり、同じお肉でも一つずつ少量にパックに詰め冷凍をして使う分だけ解凍し、ロスがでないようにしております。
また、設備も充実しており、マイナス70〜80度の冷凍庫があり、これは食品のマイナス1〜5度の通過点を早くすることにより、ドリップという旨味成分が出ないので、肉類ですと美味しくジューシーに使って頂けます。マイナス5度の肉専用冷凍庫では、解凍をせずにブロック肉を加工することができ、肉のダメージとなる一度解凍をしてから加工という工程を踏まずに商品を作ることができます。その他にも、30度の冷凍庫やストッカー、ショーケース、スライサーなど様々な機械を導入し加工場を運営しています。
これも「作ったものを美味しく使って欲しい」という想いからです。
食材の他にも販売ライセンスを持っています。宝酒造やフエフーズの代理店として酒類の販売をしたり、三菱の代理店でクリンスイという浄水器の販売も行っておりますよ。
どのような方とどのように取引されているのでしょうか。
多くはレタントンにあるレストランさんにお取引していただいております。飲食店のお取引の中で人気なのは、スライス肉や、牛レバー、お酒類が多いです。また、個人配送も行なっていますので日本人の駐在員の奥様にも注文していただいております。
注文方法はフェイスブックなどのSNSのメッセージで商品名、個数、住所、配達希望時間を送ってもらって対応しております。飲食店にとって配送時間は重要ですが、交通事情により多少の遅れがある場合はございますが、現状ご希望どおりの配送時間で対応できております。
お支払いは現金払いや末締め翌日払いが可能です。
とあるレストランさんは冷蔵庫の中身をチェックして少なくなっていれば補充をして欲しいと依頼を受けたこともあります。
今までで大変だったことはありますか。
停電して、お店の中の冷蔵・冷凍商品が全て販売できなくなってしまったことですね。台風で電柱が倒れてしまったらしく、32時間もの間停電が続いてしまいました。発電機も故障していて、どうすることもできないので全て廃棄しました。今は発電機をしっかり整備して停電に備えています。
ベトナムで経営することで気をつけるべきことはありますか。
卒業証書や資格検定試験の書類を偽装して就職しようとする人がいたりします。高収入でいい職場に就きたいけど、大学に行けない人などがお金を払って手に入れるそうです。こういった人が多いので気をつけたほうがいいですね。
ベトナムに来てよかったと思えたことを教えてください。
ベトナムで起業したことにより、人脈が増えたことだと思います。日本では出会えないような方々と知り合え、仲良くなれたことにより、ベトナムについてや経営などのアドバイスをたくさんいただいたり、興味深いお話をしていただいたり機会が沢山ありました。このような意見をいただけることは日本ではなかなか無く、とても勉強になりました。
今後の展開についてお聞かせください。
まずは2区と7区にタイバンルン店のような販売店の店舗展開をする事です。その店舗展開が終わってから、ローカルレストランをやりたいと考えております。スライスなどの加工をする際にカットロスが発生してしまっているので、それをローカルレストランでサラメシとして出したいと考えています。
ベトナムで起業したいと思っている人にメッセージをお願いします。
できるだけ多くの資本金を持ってきてほしいと思います。最初から繁盛するとは限らないので、赤字が続いてしまっても経営できるぐらいの資本金があれば、乗り越えられるのではないかと思います。そして、レタントン通りにたくさんの日本食レストランができてほしいです。
店舗情報
店名:漢の食材店 木村屋
住所:8A/A16 Thai Van Lung street.,District 1,Ho Chi Minh city,Vietnam
電話番号:0933455692
営業時間:10:00〜21:00
facebook :https://www.facebook.com/%E6%BC%A2%E3%81%AE%E9%A3%9F%E6%9D%90%E5%BA%97-%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%B1%8B-kimura-ya–354074648129662/
※上記に掲載されている情報は、掲載日(2019/11/08)現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、各店舗へお問い合わせください。
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