フランス統治の影響もあり、ベトナムではカフェ文化は根強く残る。少し前であればプラスチックの椅子に座る路上カフェが主流だったが現代では洗練されたお洒落なカフェやフォトジェニックなドリンクやスイーツを提供する店も増えており、急激にベトナムのカフェ文化に変化を起こしています。
激動に変化するベトナムのカフェ文化、そのニーズに合わせ進化し続けるレストラン・カフェ【Morico】はベトナムで7店舗展開、2019年8月に創業10周年を迎えた。ベトナムの地域の中でも競争が激しいホーチミン市で今もなお人気を誇り、顧客を獲得しているのかを探るべく、今回はホーチミン市1区中心地、高級百貨店のSaigon Centre近くにあるMorico Le Lai店を訪れました。
店内は天井が高く、木のぬくもりをあふれる落ち着いた空間。どこの席に座ってもくつろぐことができ、一人で来店する客も多く居心地の良さからつい長居してしまいたくなる。
【Morico】は日本食や和スイーツ、抹茶やほうじ茶を使用した日本を感じられるメニューを取り揃えており顧客の大半はベトナム人。しかし日本らしさを感じてもらうためにも挨拶は『いらっしゃいませ』と日本語でスタッフの中には流暢な日本語を話すスタッフもいました。
Le Loi店の2階には寿司カウンターもあり、夜になると日本食レストランで修行したベトナム人板前の仕事ぶりを眺めながら食事や会話も楽しめるということもありベトナム人客には受けているとのこと。
2009年にオープンした当初は和スイーツのみを提供していたが、日本の食文化に興味を持つベトナム人が増えたこともあり、日本食のランチセットや一品料理など様々な日本食を味わえるようになった。
特にスイーツ類には強くこだわっており、SNSのために写真を撮るベトナム人の若者が多いことから、味の美味しさはもちろん、見た目の華やかさなども考慮したフォトジェニックなスイーツやドリンクが特徴。
Moricoのかき氷メニューの中でも1番人気となっているのが抹茶をふんだんに使用した【Morico Kakigori】。香り高い抹茶ならではほろ苦さ、ふわっとした口溶けなめらかな氷の上には、バニラアイスクリームやたっぷりの上品な甘さのあんこ、きなこもちが乗せられている。
実はMoricoは日本人よりも早くベトナムに抹茶やほうじ茶・玄米茶を広めたとし、Moricoがきっかけで他のベトナム人経営のカフェでも抹茶などを使ったメニューを提供する店が増えたと言っても過言ではない。そしてそれは多くのベトナム人からも認知されている。日本さながらのクオリティを感じられるほうじ茶ドリンクはミルクのコクとほうじ茶の風味をかけ合わせた味わい深い美味しさであった。
急成長をし続けるベトナム飲食業界、ベトナム人の平均収入が増えたことも影響し、自国のもの以外への興味も広がりを見せている。時代のニーズをいち早くキャッチし、タイミングとクオリティーの高いサービスでより過ごしやすい空間作りと取り組んでいることが創業して10年経った今もなお顧客を獲得し続けている理由だろう。次はどのような展開を見せるのか、今後の【Morico】の動きにも注目していきたい。
shop information
屋号 | MORICO-Modern Japanese Restaurant Cafe |
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電話番号 | 090 366 74 26 |
住所 | 30 Le Loi street,Ben Nghe ward,District 1,HCM 市内他6店舗あり |
営業時間 | 09:30~22:30 |
※上記に掲載されている情報は、掲載日(2019/11/27)現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、各店舗へお問い合わせください。
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