2011年に創業し、今ではローカル業社以上のホーチミン市最大級の物件情報を抱えている賃貸不動産会社「ベトナムハウス(Vietnamhouse Inc.)」。
数多くの実績をはじめ、ベトナム最大の日本人スタッフ数と経験豊富で日本語や英語も堪能なベトナム人スタッフが多く在籍している。また日本人だけではなく英語圏の客層への対応もしていることから経験値が豊富で安心して物件を探すことができるのが特徴だ。
「ココロ踊るお部屋探しを」のスローガンとともに、個人、法人、業種を問わず、今まで培った情報力や実績を基にベトナムでの生活をより良いものにするべくサービスを提供している。
今回は、ベトナムで不動産業立ち上げる経緯、飲食店にまつわる不動産事情などをベトナムハウス 代表である田中 佑奉(TANAKA YUHO)氏にお話を伺った。
なぜベトナムで不動産会社を起業しようと思われたのですか。
独立したいという思いを学生時代から持ってはいたのですが、まずは日本で「楽天株式会社」に就職しました。まずは5年と考えていたこともあり、5年後震災や家庭の事情のいくつかの要因も重なり、会社を辞める決断をしました。 その頃、兄がたまたまベトナムに駐在していて、せっかくの機会なのでリサーチも兼ねて1ヶ月ベトナムに行きました。その際当時のベトナムの日系不動産Webサイトの物件数や情報量などが少ないと感じ、日本人向けにベトナムの物件を量、質ともにしっかりご案内できるサイトがあればと思うようになりました。
そして、楽天で培ったノウハウを生かし、Web・マーケティング・サービスを強化した現地にはなかった物件数をしっかり確保した不動産会社を立ち上げようと思いました。 もともと不動産業の経験はなかったこともあり、当初は現地の不動産の方と提携を結びました。そこから学んだノウハウを生かし自分なりのアクセントを生み出していき、 今のベトナムハウスが誕生しました。
日本とベトナムの物件の違いを教えてください。
日本では、賃貸を借りる際には連帯保証人が必要になりますが、パスポートのみで借りられます。そして手付金やデポジットのお支払いをしていただければ、物件を確保いただけます。日本との大きな違いは、店舗物件に該当するタイプは基本一棟貸ししかないことです。日本であれば地上階のテナントスペースも街角に多くあるかと思います。
しかしベトナムでは建物一つを丸ごと貸し出す形となる為、必要の無いスペースも活用する必要があります。(上階に居住する、事務所スペースにするなどなど)
そして改装と造作を導入することになります。
日本と違い改装費用や造作の費用は格段と安いです。
また契約面においては、オーナーさんからの一方的な契約解除を防ぐために細かな店舗様向けの契約条項も大切ですね。 デポジットについては、住居の場合は100%返還されることが多いですが、店舗は契約が長期にわたることや改装が加えられる為、減額となる可能性が高いと考えております。ただ事例が多く無いこともあり、ケースバイケースになります。
良い物件を見つけるコツはありますか。
信頼できる不動産会社や現地滞在の方、飲食に精通されている方の情報や意見に耳を傾けることだと思います。来られたばかりであれば、ベトナムの知見がない状況かと思います。現地の方の意見を聞くことは非常に大事だと思います。 あとは、スピード感を持って行動することですね。日本の方ですと慎重になってしまうことが多く、決定までにお時間を要すことが多い状況です。それにより他の契約が決まってしまう事も多いです。 もし予算や条件が合致するのであれば、信頼できる方の勧めがあれば速やかに契約を進める事も大事となります。
契約が進めば、ベトナム人オーナーさんとのやりとりになりますが、外国人ということを忘れないでほしいです。異文化となり、商習慣も感覚も日本とは異なります。ベトナムの目線に合わせながらコミュニケーションを取り、良い関係、契約を築く事も大事になります。
店舗で営業する際に気をつけるべきことはありますか。
ベトナムは税金やライセンス関連のトラブルが多いので、注意が必要です。店舗(物件)の建築基準が満たされていないと役所より注意を受けて、最悪営業停止になることもあります。
また、お役所との付き合い方もこちらでは触れられませんが大事な要素になります。
内装業者の選び方はどうすれば良いですか。
現地の相場や信頼できる現地業者を把握していない状況であれば、日系業者に依頼することをお勧めします。ローカル会社ですと納期を守らないことや見積りと違った金額を請求されるなどといったトラブルが発生してしまう可能性が高いです。 日系の内装業者ですと、細やかなニュアンスの理解や、納期や見積もり額をできる限り守ろうとする姿勢を感じることができるかと思います。理不尽な思いをされたくない場合は日系がオススメです。
ベトナムは近隣に比べると良質で信頼のできる日系業者が業種を問わず多いのも特徴です。まずは日系で諸々進められることをお勧めします。
おすすめの出店場所はありますか。
日本人向けであれば、まずはレタントン通り(日本人街)近辺が最良になります。ここでうまくいかない場合は同様の手法では日本人向けはベトナムでは難しいと判断できます。
ファンビッチャンと呼ばれる第2の日本人街(?)と呼ばれるエリアもあります。レタントンに比べると賃料は安くなりますが、このエリアの場合、日本の方はお店を決めて足を伸ばす傾向が高いため、商品やサービスに自信を持たれている場合はお勧めです。ホーチミン市以外であればハノイのリンラン通りのような日本人向けの店舗が増えているエリアもあります。
商品やサービスに自信がある場合は場所は問わないですが、レタントン(日本人街)であればもっと売上が伸びそうという店舗も多い状況です。
ベトアム人向けに思い切ってターゲットを絞る場合は、パートナー選びが非常に大事になりますので慎重になる必要があるかもしれません。
ベトナムハウスの強みを教えてください。
ベトナム人と日本人の価値観、キャラクターはかなり異なります。事が順調に進めば良いのですが、契約途中の思ってもみないトラブルが発生する可能性もあります。そのような 事態を回避または適切に解決するため、オーナーとのより良い関係地を築くためにも、仲介会社、特に日系の仲介会社を間に入れることをお勧めします。 当社は、長年の実績や経験値の高いスタッフが多くお客様の条件に沿った物件のご案内や適切なサポート・アドバイスができるのではないかと考えております。
契約後も安心して任せて頂けると思います。
ベトナムで飲食関連の進出を考えていらっしゃる方に向けてメッセージをお願いします。
いざ内覧となり良い物件があれば飛びつくことも大事です。良い物件はすぐに無くなってしまいます。しっかり事前準備をした上でベトナムに来てスピード感を持って、ぜひ日本のいいものをホーチミンにてご提供いただきたいと切に思っております。
会社名 ベトナムハウス / Vietnamhouse Inc.
所在地 9 Hoang Sa, Da Kao Ward, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam
お問い合わせ先 (+84) 028 3911 2100 / [email protected]
HP
ホーチミン:https://vietnamhouse.jp
ハノイ:https://hanoi.vietnamhouse.jp
※上記に掲載されている情報は、掲載日(2019/10/03)現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、各店舗へお問い合わせください。
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